ナッツやドライフルーツがぎっしり。
熟成が進むほど味わい深くなっておいしいです。
シュトーレン・レシピ
シュトーレンとは中世からあったドイツの伝統的なパン、あるいはケーキです(区分は難しいところ……)。12月からクリスマスまでの間(アドベント)に少しずつ切って食べます。
お酒を含ませたドライフルーツをふんだんに練り込んだり、表面をたっぷりの砂糖でくるんだりして保存が効くようになってます。
生地
- 強力粉……110g
- 薄力粉……30g
- バター……100g
- 卵黄……1個
- 砂糖……30g
- シナモン……3g
- アーモンドプードル……30g
発酵たね
- 強力粉……50g
- 牛乳……50ml
- ドライイースト……6g
具材
- くるみ……40g
- ドライフルーツ……150g
- ブランデー……50ml
仕上げ用
- 粉糖……30g
最近のシュトーレンは栗の入ったものや、生地にチョコが練り込まれたものまで見かけたりして。
アレンジが自由に効くのが良いですね。
下ごしらえ ~ 発酵たね作り
「発酵たね」はあらかじめ発酵させておく生地です。
シュトーレンはたっぷりのバターと、ナッツとドライフルーツを相当練り込むため発酵しにくくなっています。だから「発酵たね」を混ぜて生地の発酵を助けるんです。
1.下ごしらえ
- くるみをロースト
トースターで2~3分ローストし、包丁で5㎜くらいに刻みます。
- ブランデー漬け
ドライフルーツにブランデーをまぶし、レンジで3分加熱。
中まで染み込ませます。
2.発酵たね作り
イースト菌の濃度が濃いだけで、普通のパン作りと大体同じ作り方です。
牛乳・イースト・強力粉を混ぜてひとまとめにし、こねます。
そののち暖かい場所で2倍の大きさに膨らませます。
本生地作り
1.混捏
- 材料を混ぜる
室温に戻したバターと砂糖、さらに卵黄をかき混ぜクリーム状にします。
そこに粉類(小麦粉・アーモンドプードル・シナモン)を加えて混ぜ、ひとまとめにします。
- 発酵たねと本生地を合体
発酵たねをゴムベラで細かく切るようにして、生地に混ぜ合わせていきます。
- 具材を練り込む
合体した生地にくるみとドライフルーツを加えてこねます。
均一に混ざるように5分ほどこねました。
2.一次発酵
生地が乾燥しないようラップし、およそ1時間かけて発酵させて1.5倍くらい膨らませます。
発酵後、いちおうガス抜きに生地をつぶしますが、固くて意味があるのかは不明です。
成形 ~ 焼き上げ
1.成形
- シュトーレン成形
台と麺棒には打ち粉を。
生地を麺棒で楕円形に伸ばし、三つに折りたたんでとじ目はしっかり摘んで閉じます。するとコッペパンみたいな形状に。
ちなみにシュトーレンの語源は「坑道」だそうです。その見た目が由来だとか。
- 二次発酵
オーブンシートを敷いた天板に乗せて、再び発酵させます。
1時間ほど待ちますが、見た目に分かりやすく膨らんではくれませんでした。
2.焼き上げ
- オーブンで焼く
180℃に予熱しておいたオーブンで25分ほど焼きました。
- 仕上げ
粗熱が取れたら溶かしバターを塗って、たっぷりの粉糖をまぶします。
粉糖はすりこぎで上白糖をすりつぶしたものです。
雪が積もったみたいな見た目になりました。
でも用意した30gではまだ足りない感じなので、倍以上あってもよかったかもです。
これをラップで包んで2~3日冷蔵庫で熟成させます。
するとだんだんナッツやドライフルーツの味が生地になじんでくるんです。
時間が経つほどおいしさ増すリッチな味わい
断面には具材がぎっしり。
粉糖がぽろぽろ落ちるのでなるべくこぼさないように口に運びます。
まずシナモンの香り、次いで洋酒、具材の香ばしさと色々な風味がが鼻を抜けていきます。
甘さは意外と落ち着いています。
色んな味がして、まるで高級なギフトのお菓子みたいな贅沢感がただただおいしい……。
※保存期間は、市販のものなら1~2か月保ちますが、手作りシュトーレンの場合はおよそ2週間ほどです。
最後までお読みくださりありがとうございました!
ランキング参加中です。
よろしければ読者登録お願いします。