クリスマスを待つアドベント期間に食べるパン(お菓子?)です。
ハロウィンもまだですけど、作りたくなったので作っちゃいます!
シュトーレンというのは
中世からあったドイツの伝統的なパン、あるいはケーキです(どちらに分けるのか区別が難しいところ……)
12月からクリスマスまでの間(アドベント)に少しずつ、薄くスライスして食べられるので保存の効く作りになっています。
お酒を含ませたドライフルーツをふんだんに練り込んだり、表面をたっぷりの砂糖でくるんだり。
これがめちゃくちゃおいしいから、少しなんて言わずたくさん食べたくなるんですよね。
時期外れのシュトーレン作り
私はキリスト教とは縁遠いので、時期とか関係なく作りたい時にシュトーレン作ります。
でも実は、作るのはこれが初めてです。
前々から作ってみたい気持ちだけはありました。
生地
- 強力粉 …… 110g
- 薄力粉 …… 30g
- バター …… 100g
- 卵黄 …… 1個
- 砂糖 …… 30g
- シナモン …… 3g
- アーモンドプードル …… 30g
発酵たね
- 強力粉 …… 50g
- 牛乳 …… 50ml
- ドライイースト …… 6g
練り込む具材
- くるみ …… 40g
- ドライフルーツ …… 150g
- ブランデー …… 50ml
仕上げ用
- 粉糖 …… 30g
ドライフルーツはレーズンが多めになっています!
最近のシュトーレンは栗の入ったものや、生地にチョコが練り込まれたものまで見かけたりして。
アレンジがわりと自由に効くのは良いところですね。
下ごしらえ
- くるみをローストしてから刻みます
トースターで2~3分ロースト。包丁で5mmくらいに刻んでいます。
- ドライフルーツはブランデーをまぶしておきます
そしてレンジで3分くらい加熱して、中まで浸潤させつつアルコールを飛ばしちゃいます。


くるみとドライフルーツ 発酵たね
発酵たね作り
たっぷりのバターと、ナッツとドライフルーツを相当練り込んだ生地は普通にイースト菌を加えても発酵しにいため、あらかじめ発酵させておく「発酵たね」を用意します。
いわば、発酵たねはイースト菌濃度の濃いパン生地です。
- 牛乳・イースト・強力粉を混ぜて、2倍の大きさに膨らませます
パン作りの一次発酵までと大体同じ手順です。
本生地作り
1. バター・卵黄・砂糖を混ぜ合わせたら、強力粉と薄力粉を加えてまとめます
バターは溶かさず、室温に戻した状態で使っています(本当は無塩バターがいいと思いますが家にあった有塩の方で)。


2. アーモンドプードル、シナモンを加えて混ぜます
粒アーモンドをすりこぎで丹念にすりつぶして粉にしたアーモンドプードルですよ。
溝に詰まったのも竹串で全部ほじくりだしているので一切の無駄がありません。……時間は無駄になったかもしれませんが。


3. 発酵たねを入れて、本生地と合体させます
- 発酵たねをゴムベラで細かく切るようにして混ぜ合わせていきます


4. くるみとドライフルーツを生地に練り込みます
ここからは手でこねていきます。
具材が生地の中に均一に混ざるようにしつつ、5分くらいこねました。
発酵~出来上がりまで
1. 一次発酵
発酵させて1.5倍くらいに大きくしたい。
いちおう発酵の前と後で写真を撮りましたが、違いが分かりにくい……そのくらい発酵しにくいです。


2. シュトーレンの成形をします
- 麺棒で楕円形に伸ばした生地を三つ折りにします
ちなみにシュトーレンの語源は「坑道」だそうです。そんな見た目をしているからだとか。
- オーブンシートを敷いた天板に乗せたら、二次発酵
焼く前に膨らませたい……ところですが、例によって発酵しにくいです。
1時間待っても変化が分かりにくかったです(膨らんではいました)
もしかしたらこれは、発酵たねのイースト菌が足りなかった説がありますね……。
3. 焼き上げます
- 180℃に予熱したオーブンで、25分ほど焼きました
焼きあがったシュトーレンをケーキクーラーなどに乗せて冷まし、粗熱を取ったら次の作業です。


4. たっぷりの粉糖をまぶします
- 溶かしバターを塗ってからだとたくさん粉糖を纏ってくれます
粉糖の用意はなかったので、普通の上白糖をすりこぎですりつぶして代わりにしました。(グラニュー糖からならもっと精度の高いのが作れそうです)
雪が積もったみたいな見た目になりました!
でも、用意した30gではまだ足りない感じ。
お店のシュトーレンはたいてい全体を粉糖でくるむようにしていますからね。
倍以上あってもよかったかもです。


- ラップでくるんで2~3日冷蔵庫で熟成させます
すぐ食べちゃうよりも、時間を置いた方がおいしくなります。
だんだんとナッツやドライフルーツの味が生地になじんでくるんです。
※市販のものは1~2か月保ちますが、手作りシュトーレンの賞味期限はおよそ2週間ほど。
すごい……リッチな味わい
待ちに待った時、ラップをめくる心境もいつもとはちょっと違う感じです。
切り出した断面に具材がぎっしり。
一切れ手に取った時に、粉糖がぽろぽろ落ちるのをなるべくこぼさないように口に運びます。
手前味噌ですけれどおいしいですよ、これ!
まず鼻に抜けるシナモンの香り。次いで洋酒、具材の香ばしさと色々な風味がします。
味の方も全部が混然一体となっているようで、なんかもうただただおいしい……。
まるで高級なギフトのお菓子みたいで。
ちょうどいい甘さなところも良いですね。
手間がかかっているようでいて、意外とそうでもありません。
それでこのおいしさなら、また作りたいと思いました!
最後までお読みくださりありがとうございました!
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